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2026.08.17

CATEGORYお知らせ , コラム

Vol.7 純チタンとβ(ベータ)チタンの違い

チタン製のメガネフレームには、「純チタン」と「βチタン」という代表的な2つの素材があります。

どちらも軽量で耐食性に優れた高機能素材ですが、その金属組成や結晶構造の違いによって、

掛け心地や特性に明確な差が生まれます。

純チタン製フレーム(手前)
βチタン製フレーム(奥)

純チタン製フレーム(手前) βチタン製フレーム(奥)

 

純チタンは、一般的に純度99%以上の高純度チタンで構成されており、表面には安定した酸化皮膜が

形成されます。この皮膜が汗や皮脂による腐食や金属イオンの溶出を抑えるため、金属アレルギーを

起こしにくいという特長があります。また、比重は約4.5と軽量で、長時間使用しても鼻や耳への負担

が少なく、初めて金属フレームを使用する方や肌が敏感な方にも適した素材といえます。

純チタンフレームを掛けた男性

 

一方、βチタンはチタンにバナジウムモリブデンなどを添加した合金で、純チタンにはない高い弾性と

復元力を持ちます。この特性により、しなやかにしなりながら顔の形状にフィットし、掛け外しによる

繰り返しの負荷にも強く、型崩れしにくいという利点があります。特にテンプル部分など、可動性や

フィット感が求められる部位に適しており、快適な装用感を支える重要な役割を担っています。

 

βチタンは合金であることからアレルギーを懸念される場合もありますが、眼鏡フレームに使用される

素材は人体への影響を考慮して設計されています。一般的にアレルギーリスクの高いニッケルは使用

されていない、あるいは極めて低く抑えられており、通常の使用で問題が生じるケースは少ないと

されています。ただし体質には個人差があるため、強い金属アレルギーのある方には純チタンの選択が

より安心です。

ベータチタンフレームを掛けた女性

 

福井県鯖江市の眼鏡づくりにおいては、これらの素材特性を踏まえ、フロントには剛性に優れた

純チタン、テンプルにはしなやかなβチタンといったように、部位ごとに最適な素材を組み合わせる

設計が行われています。こうした設計思想により、軽さ・耐久性・フィット感が高いレベルで両立

されています。

ベータチタンテンプル

βチタンは繊細なデザインも製造可能

 

純チタンとβチタンは、それぞれに異なる強みを持つ素材です。軽さや低刺激性を重視するか、

フィット感や柔軟性を重視するかによって最適な選択は変わりますが、実際に掛け比べることで

その違いをより明確に体感することができます。素材の特性を理解することが、自分に合った

一本を選ぶための大きな手がかりとなるでしょう。

 

素材選びに迷ったときは、ぜひ気軽にご相談ください。

安心して長く使える一本を、一緒にお選びします。

 


次回のテーマは「プラスチックフレームにも種類がある?アセテートとセルロイドの違い」

ぜひお楽しみに。

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